1. 生前贈与と家族信託~メリット・デメリットを考える~
  2. 2016年度第17回通常総会の報告
  3. 長野ぷらっとサロンのお知らせ
  4. 松本新年会のお知らせ

事務局雑感
◯ 久しぶりに面白い本に出会った。「おら おらで ひとり いぐも」若竹佐千子著
買ってきて読み始めたら、食事も忘れて一気読み。74歳のおばあさんが主人公で、まるで私の頭の中でもやもやしていることが表現されてるみたい。是非読んでみて下さい。

◯ 心がワクワクしている人の顔は輝いている。不満ばかりの人は口が歪んでくる。私はどんな顔をしているのだろうか。76歳にふさわしいシワだらけの顔だ。上京した時、山手線では席を譲ってくれた。ありがとうって言って座った。いつか自分の持っているエネルギーを使い果たす時が来るのだ。その時は眠ったまま、あの世に行けたらいいななんて考える。苦しいのは嫌だ。
愛読書の一つに山田風太郎の「人間臨終図鑑」がある。100人の人の死に方を年齢順に書いた本。文庫本で4冊。若い人は、非業の死、結核など。高齢者は自分で自分のことができなくなって周囲の世話になって死んでいく。有名人でボケた人も多い。あまり嬉しくない死に方だと思う。若いうちは生きたいというエネルギーを無理に断ち切るからか、苦しむ人が多い。こんな本を読んで自分の死に方を想像するけれど、コレばかりは、その時になってみないと自分の思うようにはいかないだろう。橋田壽賀子さんが安楽死を望むと書いていたが、死は自分のことばかり考えてもいられない。残された人たちのこと、安楽死なら死に至らしめることに手を貸す人のことなど。
兄弟のようにして育った人が、昨年10月に70歳で亡くなった。この仕事をしていると、人の死に立ち会うことは多々あるが、若くして逝った兄弟の死は、ひときわとても寂しく、自分の死を考えてしまう。