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事務局雑感
◉自分のしたいこと、してほしいことを自分の意志で決める

人生の最期まで自宅で暮らし続けたいと願う時、最大の阻害要因は家族・親族・支援者の心配、「一人では何かあった時心配だから」と言われ、本当は自宅で暮らし続けたいのに、ホームに入る人がいる。「空気が読める人」というわけか。そういえば鎌田實さんの著書に『空気は読まない』があった。自分の思いを貫くのは困難な時がある。しかし、しっかりと情報を集め、学習を積み重ね、自分の考えを持ちたいものだ。なぜそうしたいのかを相手にわかってもらえるように伝える技を身に着けたい。

9月中旬、北海道地震があった1週間後、以前から計画していた北海道旅行があった。数人のキャンセルが出た。その理由が、全員「家族が反対するから、心配するから」自分で現地の情報を集めて、その結果として自分の意志でキャンセル理由を伝えてくれた人はいなかった。

そんな私達に今「終末期の医療に関する意思表明」をしておくように、行政が音頭をとって求めている。ライフデザインセンターでも、設立以来、終末期の意思表明の大切さを伝え続けてきた。本人が意思表示できない時、医師から「人工呼吸器をつけますか。胃ろうしますか」と聞かれて判断に悩む家族の苦悩を少しでも和らげるために。しかし、「終末期」の定義も曖昧なまま、十分な情報も得ないで、延命治療はしないでほしいという安易な意思表示には、疑問も感じる。延命治療を希望しない理由が「家族に迷惑をかけたくないから」では切ない。一回しかない人生の最期は自分の意志で決めていきたい。