- 死への準備教育を基礎とした満足死のすすめ
- 9月松本なんでもありの勉強会 予定
事務局雑感
❍高齢者と医療
私達高齢者の身体は、長年酷使してだいぶガタついているし、摩耗している。痛いところも出てくるし、思いがけない病に罹ることもある。その時、どのような検査や治療を選択するのか難しい。若ければ、正確な病名を突き止めるために、辛い検査や治療も必要になるだろう。しかし80歳過ぎの私は考えてしまうのだ。実は最近、こんなことが続いた。私達が関わっている方が体調不良で受診したところ、「原因を調べましょう、検査しましょう」と言われ、約1ヶ月入院した。年頃90歳前後。病名はわかったものの、1ヶ月の入院でどうなったか。一人は見当識障害が進み、それまで暮らしていた老人ホームでは生活困難になり、介護付きホームに転居した。他の方は歩行困難になり車椅子生活に。その上それまで割合としっかりしていた判断力も衰え、私達の顔もわからなくなった様子。いわゆる日常生活動作(ADL)が非常に後退してしまったのだ。
入院すると、早期からリハビリ計画が立てられ、退院後の生活も視野にいれた入院計画が作られる。が、現実としてこのようなことが身近に立て続けに起きると考えてしまう。痛みは軽減してほしいし、できれば治療もしてほしい。しかし、病気は治ったが寝たきりになったとか、ちょっと前に笑い話のように語られていたことが、身近で起きる。高齢者がこれだけ増えれば、若者と違った医療のあり方が必要になってくると思う。しかし、こんなことを言うと、下手をすれば高齢者の医療切り捨てにもなりかねないし。介護保険の改定に伴う施設入所の費用問題もあるし、全くうかうかしてられない。
❍松本事務所の庭に、今年はゆりの花が満開に。きれいねと喜んでいたら、「高砂百合」という外来植物でその上駆除対象とか。道理で昨年はちらほらだったのが今年は満開になったのだ。
さてどうしたら良いものか。