1. 自宅で最期を迎える人に寄り添って~訪問看護の現場から~
  2. 会員さん(利用者さん)便り「妻亡き後のわが木工人生」穂苅 信利さん
  3. ldcからのお知らせ
    お盆のお休みは 8月13日(金)から16日(月)です。
    8月の勉強会はお休みにします。

○「寝たきりになったら 惨め?」
シニアクラブ連合会から「充実したシニアライフ」という演題で、話す機会を頂いた。
そこで、はてと考えた。充実した高齢期というと、生き生き・はつらつと元気で、人と交わり経済的にも困らないという、スタンダードなイメージが浮かぶ。だけど高齢期になると病気がちになり、運転免許も返上して行動範囲が狭くなったり、転倒、発病がきっかけで入院や施設ぐらしを余儀なくされる人も多い。「寝たきりになったら惨めとか、悲惨とかいう切り口」で語られ、充実した生活とは正反対のようなイメージが多い。でもとここで当事者はどのように感じているのだろうかと考えた。戦前、戦中、そして戦後働き続け、子育てや親の介護に追われてきた今の高齢の人達は、今やっと訪れたゆっくりした生活を惨めと思っているのだろうかと。空腹の心配もなく、ゆっくりと休んでいられることに時には「安堵」を感じているのではないだろうかと。寝たきりになったら悲惨と考えるのは、ちょっと一面的すぎるのではないかと。
皆さんはどう思われますか。

❍ コロナの感染拡大の不安のもとでのオリンピック。開催については疑問だらけでいたのだが、始まってしまうとついテレビで日本の若者たちの奮闘ぶりに見入ってしまう。選手一人一人のたゆまぬ努力の結果が世界一の座に輝く。練習を続けられた環境と本人の意志。
しかし今この地球上では飢餓に苦しむ人、安住の地のない人たちが大勢いる。この日本国内を見ても昨年から1年以上続くコロナの感染者のために医療従事者が苦闘しているし、職を失って困窮している人達もいる。オリンピックは「平和の祭典」と言われるが私にはどうも「お金(マネー)の祭典」に見えてしまう。経済的にも環境的にも恵まれた人達が楽しめる祭典なのだ。